お手紙 それでは8曲目、「footprints #2」をお願いします。これはタイトルを見て、今回いちばん聴いてみたかった曲です。
影山 これはいちばん新しく出来た曲ですね。
友加 新しいね。
影山 家にハープが置いてあって、友加さんが何気なく弾いていたんだよね。
友加 そうそう。こんなのどう? みたいな感じでね。
影山 こんなのどう? ぐらいでもなかったよね。自由に弾いてたんだよね。それで、ちょうどその時僕がギターを持っていたので、合わせて弾いてみたんですよ。
友加 そしたらそれがすごく良くて。なんかこう…それまで押し込められていたものがギターが入ってきたことで、外に逃がしてもらったような感じがして。広がっていったような感じがしました。
影山 友加さんの弾いていたモチーフに、たまたま持っていったギターで、なんとなくこんな音が合うんじゃないかと思って弾いただけなんですよ。これはね、曲になるとは思ってなかったですね。なんていうか、即興みたいなものだったし。

友加 うん。
影山 面白かったんで、ちょっと録音してみてね。それで少し構成を整理してみたら、「あぁ、これいいなぁ」って。
お手紙 この曲の最初の緊張感とか、影山さんのギターが入った時に穏やかな感じになる所とか、いいですね。この曲は映画の情景が浮かぶんです。
影山 そうですね。ちょっとギターを入れただけでも風景が変わったりもするし、面白いなって思います。
お手紙 イメージ的に砂浜にいる感じなんですけど…裸足でね。
tico moon そうです、そうです!
友加 前の「footprints」(4曲目)がどちらかというと、私は雪の中のイメージがあって。で、これは沖縄で録るし、砂のイメージかなぁって。砂浜を歩いて足跡がついて…っていうイメージ。
影山 そうだね、僕もそうだったかも。そんなイメージ。これもね、もっといろんな音を重ねていくっていうアレンジも出来ないことはなかったし、そうしようかなとも思ったんですけど、最初ふたりだけでやっている時に録った、さっきお話ししたスケッチのようなものがあるんですけど、そのかたちがいちばんいいなと思って。で、あとでいろいろ加えたものをどんどんはずしていって。それで最後これだけになったんですよ。いろいろアイデアはあったんだけど…全部やめて…。聴いているうちに何もしないのがいちばんいいなと思って。結局一番シンプルなかたちになりました。
友加 なりました。
影山 静かで淡々とした感じがいいんじゃないかなぁと思って。そういうのが好きなんだよね。
友加 うんうん。
影山 いろいろするよりも、工夫するよりも、そのまま出すみたいなね。
お手紙 それって結構勇気がいることですよね。
影山 そうですね。あまりにもシンプルすぎて曲として成り立つのかっていう思いもあったんだけれど、でも、それが好きなので。
お手紙 生活の中でふわっと生まれた、いつも一緒にいるおふたりだからこそ出来たみたいな曲なんですねぇ。
影山 そうですね。これもデモテープを録って、ゴローさんに渡したんだけど、これはやらないかもって思っていたんですよね。自分達でもあまり客観的に聴けていなかったので…。そしたら、ゴローさんがやろうよって言ってくださって。やってみて、やっぱり良かったなって思いましたね。
影山 こういう曲って、音源の中だけの音楽かもしれないし、ライブでやろうっていう感じでもないかなというのもあるし。やりたくなるかもしれませんけれど。
お手紙 なるほどー。そうなんですね。タイトルは曲が出来てからですか?
影山 そうですね。4曲目の「footprints」が雪だとしたら、 これは砂の足跡だなぁと思って。曲のモチーフ的共通点があるわけじゃなくて、あくまで自分達が演奏した中で見えた風景というか。淡々と続いていくというか。そういう感じだったんですね。
友加 だったんです。
お手紙 ちなみにレコーディングはいつぐらいに?
影山 2日目ですね。4曲目の「footprints」と同じ日に。これもぱっと録れましたね。
お手紙 アルバムを作る時は最初から10曲って決まっていたんですか?
友加 もう1曲入れるか入れないかだったので、10曲になるか11曲になるかっていう感じでしたね。

