お手紙 さて次は「lilac time」です。
影山 この曲は今回のアルバムの中では割と最初の方に出来たものですね。
お手紙 この曲も好きですねぇ、すごく。
影山 随分と前に作ったんですけど、なにかこう、ひらひらと雪が舞い降りるというか、ちょっと儚い感じというか。そんなイメージがあったんですよね。つかみどころがない…というのかな。つかみどころがない何かを表現したいなと思って。で、それでギターのモチーフを思いついて。その中に大きなメロディの流れがあったらいいかなぁと思いました。昔見た「ARIA」という映画の感じがなんとなく浮かんだりとかして。でも具体的に直接曲に作用しているわけではないんですけどね。何かなぁ、始まりと終わりみたいな感じ…。
友加 また!?(笑)。(6曲目参照)
影山 違う違う!(笑)何かこう終わっていく感じもあるし…。
お手紙 いいですよね、淡々と続いていく感じが。
影山 淡々としていて儚くて。いろんなものも常にあるわけじゃなくて、手が届くか届かないかわからないうちに終わっていくみたいな。ちょっとそんな感じもありますね。

お手紙 この曲の展開も好きなんですよね。
友加 アルバムの中での曲の流れも、「初恋」からのここのところが1番好きで。「初恋」から「lilac time」になって、なんかこうちょっと儚い、切ないというか。甘酸っぱかったのが、きゅんってなる感じがすごく好きで。気に入っている曲順ですね。
影山 そうなんですか。
お手紙 (笑)
友加 ちょっといい曲順だなぁと。
お手紙 いいですね。最初は明るいワルツが続いて…。「lilac time」は夕暮れという意味ですか?
影山 多分そういうことではないと思うんですけどね。
友加 でも、夕暮れみたいな感じのイメージがあるなぁ。
影山 タイトルにはそんなに深い意味があるわけでもないんです。
友加 ライラックの色の時間って言う意味かなって思ってたんだけど。
影山 言葉が好きだからつけたような感じですね。うん。
お手紙 私はこの曲を聴いて、日常の風景が浮かんできました。
影山 そうですね。淡々としていて変わらない様な毎日でも、その中にちょっといいことがあったり、少し悲しいことがあったり、日常ってそういうものだと思うんです。すごくドラマチックなことがいつも起こるわけでもないし。でも、その中にも人それぞれにちょっとした感情の起伏みたいなものがあったり。自分の曲ではそういう気持ちを表していることが多いのかも知れません。昔のことって覚えていないことが多いけれど、その中にも、毎日それぞれの暮らしがあったりもするし。今話していて、この曲にはそんなイメージがあったことを思い出しました(笑)。
お手紙 人生…ですかねぇ。
影山 そんな大それたものじゃないですよー! まぁ、でもそんな感じです(笑)。

