地元に帰ったら、いつかお店を持てるかもしれない。でも本当に「いつか」はやってくるの? 何もしないまま、歳をとっていくのだけは嫌でした。お金がなくてもできる方法を探してみよう。思いついたら、なんでもやってみるつもりでした。
ある休みの日、私はギフトショーに出かけました。ギフトショーとは、全国の雑貨店が仕入れに行く、雑貨の見本市です。「ここで安く仕入れることができれば、東京で何かできるかもしれない」。そんな期待に胸を膨らませながら出かけたのです。
でも、実際に行ってみると「自分の店に置いてみたい!」と、心から思える雑貨に出会うことはできませんでした。私にとってそれは大きなダメージでした。というのも、昔からあんなに雑貨が好きだったのに、その気持ちがなくなってしまったのかと思ったのです。自分の夢はもう終わりかもしれない、とまで思いました。
家に帰ってから、本棚に並んだ雑貨関連の本を取り出し、あてもなくページをめくってみました。その時に気づきました。私の目にとまるのはアンティークの雑貨が掲載されているページばかり。私は、“雑貨”が好きなのではなくて、“古い雑貨”が好きだったのです。

思いおこせば、「雑貨カタログ」のツアーでロンドンとパリに行って以来、私はよく海外旅行に行くようになっていました。そしてそんな時は必ず蚤の市に行きました。ドイツ・ベルリンの蚤の市では、お店に出ていたガラクタでいっぱいのダンボールと格闘していたら、底からかわいいカップが出てきたサプライズ! そんな宝探しが大好きでした。古いものが持つ味わいは特別で、そばにあると心が落ち着きました。
ギフトショーに行った時に好きな雑貨がないと思ったのは、「ギフトショーには古い雑貨がなかった」からだと気付きました。これまでは、雑貨とアンティークを一緒に考えていたけど、アンティークに興味があることが、やっとわかったのです。そして、お店を開くなら、アンティークを専門にやっていきたいと思いました。
|第1回|はじめまして。みずたま雑貨店」です|2008.7.23|
|第2回|「雑貨」ではなく「アンティーク」で行こう|2008.7.25|
|第4回|初めての骨董市。初めてのお客様|2008.7.31|
|第7回|会社を辞めて骨董の仕事に専念|2008.8.11|
ミヤタチエコさんからのお知らせ
[骨董市に出店します]
日時:8月17日(日) 9:00〜16:00
場所:東京JR有楽町駅 東京国際フォーラム前 「大江戸骨董市」
※以降、毎月第3日曜日に出店。
※出店日が変更になる場合があります。お出かけ前に、みずたま雑貨店ブログにてご確認ください。

