「奥さまは魔女」
クッキング・ブック
- 著者:ケイシー・ロジャース / マーク・ウッド
- 訳者:小島直子 / 萩原みよこ
- 出版社:ワニマガジン社
- 発行年:1998年
- ソフトカバー(和書)
- モダン・クラシック価格:1,890円
【 この本を選んだ理由 】
プチココさんから、完成した料理の写真が載っている本ではなく、自分で仕上がりを想像しながら作っていく「読む料理の本」が好きだと伺いました。この『「奥さまは魔女」クッキング・ブック』は、テキストと、ドラマ出演者のモノクロ写真のみの、“読む”料理本です。しかも、料理好きのミセス・クラビツのレシピは、とっても実用的な、おいしそうなアメリカの家庭料理。プチココさんも、「奥さまは魔女」を楽しみに観ていた世代では? と思い、この本をセレクトいたしました。
【 この本の調書 】
「きょうの料理(NHK)」や「キューピー3分クッキング(日本テレビ)」に出演していた、日本初の料理研究家である江上トミさんの本。本書は、1960年代のサンデー毎日に連載されていた「きっちん」を一冊にまとめたもの。
「生がきの味」「フォンデュー」「子豚のソーテ」「手打ちそうめん」などなど、シンプルな料理の名前の目次を見ているだけで、なにやらお腹が空いてきます。本書はいわゆる“料理本”ではありません。ですが、戦前の食に関する苦労話、旦那さんの赴任地(フランス、イギリス)で出会ったおいしい家庭料理、戦後に研究のために赴いた、北欧やアジアの料理についてなど、食べ物に関するお話が、お腹いっぱいになるほど満載されています。読んでいると、世界中を旅しながら料理を食べたような気持ちになる、“美味しい料理”なのです。
【 この本を選んだ理由 】
「ご家庭の幸せは愛情をこめた料理から…」がモットーの、明治生まれの江上トミさん。主婦でありながら、日本の料理学校やパリのコンドン・ブリュー料理学校で学んだ、江上料理学院の創設者でもあります。そんな彼女が書いた料理本はたくさんありますが、今回はあえて、人気の料理エッセイを選びました。タイトルの『サンデーきっちん』という響きがかわいいことと、パリのエッフェル塔が描かれた装幀が、プチココさんの雰囲気に合っているように思い、セレクトしました。
【 この本の調書 】
「美味い家庭料理の国フランス」で、一家に必ず「二冊」あるといわれているロングセラー。なぜ二冊なのかと言うと、フランスでは、同じ料理書を居間用と台所用に二冊持つのが普通なのだそう。
完成した料理の写真は一切なく、素朴なフランスの家庭料理の、基本的な作り方が書いてあるだけ。だから同じ料理でも、きっとご家庭ごとに、違った“家庭の味”が生まれることでしょう。また、日本で入手困難な食材が使われているときは、日本でも手に入る代用品が書き加えられていて、とっても親切。この本を片手に、出来上がりを自分で想像しながら料理してみるのも良いかも。
ちなみに、装幀が違う方が有名ですが、こちらのデザインが初版になります。
【 この本を選んだ理由 】
“パリの普段の暮らし”に憧れていたと、以前プチココさんが語っていました。本書は、日本でいえば肉じゃがのような、フランスの飾らない“普段の料理”がたくさん紹介されています。きっとパリのマダムたちも、お嫁に行くときこの本を持っていったのでは?と思い、セレクトしました。
【 依頼者の感想 】
家の本棚をながめていると、いろんなジャンルの本が並んでいます。他の人がみたら、なんと一貫性のない・・・と思われるような本棚の主役たちでも、自分にとってはどれも思い入れがあり大切で手放せないものばかり。
お世辞にも文学少女とはいえなかった私が、いつから本が好きになったのか振り返ってみると、今から30年前に出版されたマドモアゼルいくこさんの「秘密のダイエットケーキ」(主婦と生活社)という、文章とイラストだけの本と出会ったのがきっかけでした。
その頃高校生だった私は、読むことで出来上がりを想像しながら自由に料理をつくれることがうれしくて、読みながらまるでその家のキッチンに遊びに行っているような気分になり、掲載されているレシピを自分でアレンジしては家族も呆れるほど毎日ケーキを焼いていました。生まれてから、1冊の本をそんなに読み返すとか、ましてやボロボロになるまで使い込むなんていうことはなかったので、それはまさに運命だと思いました。
そんな出会いから年を重ねた今でも、やっぱり一番好きなのは「“読む”料理の本」。ということで、今回本を探していただくときに、迷わずのそのジャンルで…とお願いしました。選んでいただいた3冊は、なんとも直球でツボにはまるような本たち。
まず『「奥さまは魔女」クッキング・ブック』。この番組の放送中は、決まってテレビにかじりつきながら「外国のキッチンって素敵!」なんて、憧れのまなざしで観ていた訳で、もうこの本の存在自体がいい意味での衝撃でした。
そして『サンデーきっちん』は、以前に著者の江上トミさんの監修されたタイムライフ ブックス『世界の料理』という本の何冊かを偶然古本屋さんでみつけ、心を奪われていたことで、いつかエッセイなどがあれば読んで見たいと願っていました。なので、願いは叶うものなのねと実感した1冊です。
『マリーおばさんのフランス家庭料理』は、私の大好きなフランスの普段の家庭料理が載っていて感激! 前にパリのマダムに見せてもらった本も、こんな感じのフランス版でした。フランス語の料理本を持ってはいるけれど、なかなか訳すところまでは至っていなかったので、日本語で読めるというのはありがたいこと。
どれも個性豊かで気に入ったので、今回は全て購入することに。ページを捲りながら、レシピを参考に料理をつくったり、旅したつもりになったり…。3冊の本たちとの付き合いは、どうやら長くなりそう。セレクトしてくださったモダン・クラシックさんに感謝、感謝です。
- 『「奥さまは魔女」クッキング・ブック』
- 『マリーおばさんのフランス家庭料理』
- 『サンデーきっちん』





【 この本の調書 】
サマンサとダーリン、そして可愛いタバサちゃんが揃って朝食をとるシーン、何度観たことでしょう。できることなら、幸せなサマンサ一家のキッチンにお邪魔してみたい! そう思ったのは私だけではないはず。
そんな皆さんの夢を叶えてくれるのが本書。日本でも大人気だったドラマ、「奥さまは魔女」をもとに作られた料理本です。
「ダーリンお気に入りのブレックファスト」や、「サマンサのロースト・ビーフ」などなど、ドラマのお話を織り交ぜなら、手軽に作れるアメリカの伝統的な家庭料理(おいしそう!)を紹介してくれます。
著者のケイシー・ロジャースは、ダーリンの上司の奥さん役でドラマに出ていた人。そして、この本に出てくるほとんどの料理は、あのお向かいの意地悪役だった、ミセス・クラビツのレシピ! ドラマを見ていた人なら、この意外な組み合わせに驚くはず。ドラマでは憎たらしいあのミセス・クラビツが、実は料理が大好きで、ドラマの収録の時は、全員に手料理を振舞っていたそうです。これは出演者から、「ミセス・クラビツのケータリングサービス」と呼ばれていたそうで、そんなアットホームな現場の雰囲気から、この料理本は作られました。
人気ドラマの便乗本とは一味違う、実用的で、読んでいて楽しい料理本です。